それでも、咲姫はいつも無表情で、気持ちが全然わからなくて、 ……あの日、別れを切り出した日…… 『別れよう』 言って欲しかったんだ。 "嫌だ"って、 それだけが欲しかったのに…… 咲姫はあっさりと受け入れ、次の日にはこいつ……谷内と付き合い始めていた。 裏切られたと思った。