「咲姫っ……!」



……夢で何度も聞いた、私を呼ぶ声。



ねぇ佳斗君。


『これでもう俺のそばにいる理由、ないだろ?』


理由ね、いっぱい考えたんだよ?

でもね、全然でて来ないの……


理由なんて、"そばにいたいから"だとしか、私は言えない……


そんな私には、佳斗君を想う資格もないのかもしれない。