【完】王子様の甘い溺愛


もう泣き出して何分経ったのか、


ようやく涙が引いたと共に我に帰り、ぱっと彼から離れる。


わ、わわわわわたっ……私、なんてことを……!!

さっき会ったばっかりの、見ず知らずの人に……!


申し訳なさや恥ずかしさがごちゃごちゃになり、思わず顔を伏せる。



「俺が泣けって言ったんだろ。謝るな」



当たり前とでも言うかのような顔で言って、くすっと優しく笑う彼に、一瞬ドキッと胸がなった。