【完】王子様の甘い溺愛



後ろから、私を呼ぶ声。


振り返らなくてもわかるその声の主は、後ろから、ぎゅっと私を抱きしめた。



「……っぅ、佳斗、く……ふぅ……」



……自分が気持ち悪い。

わざと、佳斗君が来てくれるとわかっていてこの場所に逃げた自分が。


私を優しく包む手を振りほどき、逃げるように教室の壁に引っ付く。