【完】王子様の甘い溺愛


私、なんでだろう。

佳斗君がいれば、なんでもできる気がする。


佳斗君は……どうしてこんなに私を安心させてくれるんだろうな……。



合わさった肩に、ドキドキと心臓が鳴っているのに気づいていた。


それでもまだ……この感情の正体には……私は気づいていなかった。


今思えば、こんな安心するのもドキドキするのも、理由は一つだけだったのに。


どうしてこの時の私は、気づかなかったんだろう。


大切なものは、失った時に気づくなんて言葉……私が一番わかってたのにな……。