私、なんでだろう。 佳斗君がいれば、なんでもできる気がする。 佳斗君は……どうしてこんなに私を安心させてくれるんだろうな……。 合わさった肩に、ドキドキと心臓が鳴っているのに気づいていた。 それでもまだ……この感情の正体には……私は気づいていなかった。 今思えば、こんな安心するのもドキドキするのも、理由は一つだけだったのに。 どうしてこの時の私は、気づかなかったんだろう。 大切なものは、失った時に気づくなんて言葉……私が一番わかってたのにな……。