【完】王子様の甘い溺愛




「うさ、ぎ……」


「ふふっ、可愛いでしょ?」



見えやすいようにうさぎを抱っこして、佳斗君に近寄ると、ビクッと肩を揺らし一歩後ずさる。


……?


「……佳斗君、もしかして……」



おかしな佳斗君の反応に、頭の中で一つの事が浮かぶ。



「……動物、苦手?」



どうやら、私の考えはあっていたようで、



「……違う」