「自分の作ったもの美味しいって言われたの……初めてだから、嬉しい」 料理……というより、お菓子作りが大好きで、パンもその一種で始めた。 ただ誰かに食べてもらうことはなく、誰かと食べることもなく、一人で処理していたから、 ……人に美味しいって言ってもらうのは……こんなに嬉しいなんて。 「俺が初めて?」 私がそんなことを思っているのも知らずか、なにやら一人、嬉しそうな佳斗君に首を縦にふる。