もしも願いが叶うなら



「なん…ったぁ…」


首筋にチクッと痛みがはしった。


「…マーキング」

「マーキング?」

「お前は俺の所有物」

「なに……それ」

「誰にもあげない」



それだけ言って、

稜は立ち去った。