「さっきぃー☆」

「桃」


あたしの親友の

“桃”

莢姉の妹。



ま、あたしのいとこ。



「暗いー超暗い!!病み期突入ですかぁー?」


なんでもズバズバ言う性格の桃。


莢姉と一緒。


そんなところが、

友達関係に少しネック。



「稜ぉー!!」

「うっせぇよ、桃」

「アンタ…彩希になんかした?」

「…別に」



稜は、

あたしと目が合うと、

フイッとそらした。



――ズキンッ


「バーカ」

「愛翔?」

「んな顔すんな?桃が悲しくなんだろ?」

「あ…」

「俺も彩希が笑ってないと嫌だしな」

「えっ?」

「鈍感な彩希にはわかんねぇーかなww」

「なによそれー」



あたしには、

愛翔の言った言葉の意味が分からなかった。



あたしは稜に……、


どんどん誤解をさせていた。