「…先輩遅いなぁ」


もう10分は待った!


俯いていると、

あたしの正面に大きい影が。



「せんぱ……!?」



そこにいたのは先輩じゃなくて、



「湊さんじゃなくてすんませんね」

「稜!?」



稜だった。


「なんで?」

「湊さんに頼まれた。」

「先輩……」

「…チッ。行くぞ」

「あ、うん」