あー、ヤベ。
ねみぃ……寝る。
「あれ?稜もう寝てる」
「色々あったから体はお疲れなんだな」
「…稜…」
「稜くんが早く彩希ちゃんを思い出してくれるといいな」
「えっ?どうしてですか?」
「そうしたら、前みたいな笑顔が見れるだろう?」
「…先生…」
「最近の彩希ちゃんには笑顔がない。ずっと暗い。やっぱ先生には何も出来ないしな。」
「そん…な」
「彩希ちゃんと稜くんは大丈夫」
「先生…」
「君たち2人は運命なんだよ、もう」
「……」
「だから、落ち込む必要はない。稜くんが覚えてない事を、彩希ちゃんは覚えてる。それは思い出にして、また1からスタートすればいい。」
「はい」
「焦らず、ゆっくり」
「はいっ!!」
少し元気が出た。
先生ありがとうございます。