「俺サボってくるわ」

「お前なー」

「頭いいんでー(笑)」

「うっぜー」

「はいはい」


そう言って、


俺は屋上へ続く廊下を歩いていた。




「ふ……ぇ……くぅぅ…」


と、


女の泣き声。



なんでだろうな?


女の泣き声なんてたくさん聞いてきたのに、


こいつのだけは……、


無視出来なかった。