もしも願いが叶うなら


「…落ち着いた?」

「…いつも居たんだよ」

「え?」

「あたしがここにいたら、絶対先輩が来るの」



……彩希。



「苦しいときも居た。楽しいときも居た。」

「…うん」



先輩との思い出を話すとき彩希笑う。

胸が痛いけど、

俺じゃこんな笑顔は出せない。


湊さんでしか無理なんだ。


彩希が笑ってくれるなら、

俺はいつだって聞いてやる。



明日も…明後日も…何年後も…ずっと。



彩希の顔に笑顔が戻るまで。


彩希の心の傷が癒えるまで。


彩希が現実を受け止められるまで。



俺はいつだって彩希の側に居て、



彩希の話を聞いてやる。