「彩希…」 「あたしは大丈夫だよ、翔貴にぃ」 「…でも……」 「翔貴!デート行くって言ったじゃん!」 「うっせーよ、莢」 「莢姉…!」 「ごめんね、彩希」 「え?」 「こいつ女好きでさ」 莢(サヤ)ってゆうのは、 あたしのいとこで、 翔貴にぃの彼女。 「…莢姉…」 「彩希?グズグズしないで行きたいなら行きなさい?過ちは過ちよ」 「莢姉……」 「んじゃ☆」 莢姉に…話しといてよかった。 “過ちは過ち” 変えることなんて出来ない。 「学校で会おうね、稜」 それまで、さようなら。