「もしもしー?」
『彩希ちゃーん!』
「どうしたの?」
『彩希ちゃんの声が聞きたくてさ…』
「え//?また後で会うのに?」
『今じゃなきゃダメなんだよ』
「変な先輩ー」
『ねぇ彩希ちゃん』
「何ですか?」
『俺は彩希ちゃんが好きだよ』
「あたしも好きっ」
『ありがとう…。』
なんか変。
いつもの先輩じゃない………。
なんかイヤな予感がする……。
なんだろう……。
「先輩っ?」
『……』
「湊?」
『俺は彩希ちゃんの幸せを願うよ』
「え?」
なに急に……。
変……なんか違う。
なんかいや……!!
「先輩っ、今どこ!?」
『大好きだ、彩希』
「ねぇ先輩!!」
『ずっと俺には彩希だけだ』
「ねぇ湊ぉ!!」
ダメ……!
ダメ!!!
『あたしを選ばない湊なんか死ねぇぇぇ!!』
『キャァァァ!!!』
『誰か救急車!』
『早く!その女押さえろ!』
……な……に……?
“あたしを選ばない湊なんか死ね”?
“救急車”?
“女”?
『大丈夫か、湊!』
「い…や……!いやぁぁぁぁ!!!」
先輩は…………
どこへいったの………?

