もしも願いが叶うなら


昼休みin保健室


「…つか来ねぇじゃん」

「うん…」

「湊さんとメール?」

「まぁね〜//」

「赤くなってリンゴかよ」

「なっ!」

「怒んなよ〜」


暇なはずの昼休みがね。


稜といる保健室のお陰で、

暇じゃない。

楽しいよ………。




「稜〜」

「…お前しつけーな…」

「抱いて?」


うわぁ……かわいい子!

どうやったらあんな可愛くなれるのかなぁ…?



「…心の声駄々漏れ」

「えっ//!?」

「彩希ちゃんにそう言われたら嬉しいなぁ♪」

「あああたしに!?」

「学1に言われた嬉しいよっ//」

「が…学1?」

「あー、なんでもねぇ。」

「なんか稜はいいや。あたしこれから彩希ちゃんに会いに来るね!」

「え、あ、うん!」

「じゃっ☆」

「ばいばーい」



嵐のような子だったなぁ。

でも色白で……うらやましい。




「…あのさ」

「ん?」

「俺、他の女みてぇに化粧しないで香水も付けないし、媚び売んねぇ彩希のが倍可愛いと思うけど?」

「//ま、まったそうやって!」

「…真っ赤」

「うるさいっ//」


その手口で何人の子が落とされてきたの!?


――ブーブー


「お前じゃね?」

「あ、本当だ!」



湊?

メールじゃなくて電話?


変なの……。