「わぁ!桜綺麗ーっ!」

「…んっ」

「え!?」



先輩は桜の木の下で寝てて、

頭には桜の花びらが付いてた。




「1年?」

「はい…」

「君可愛いーね」

「えっ//」

「/////」

「熱あるんですか…?」

「マジ反則だろ…」



反則……?

なんの事?



「名前は?」

「今井彩希です」

「彩希ちゃんか!俺は、湊!」

「湊…先輩?」

「そっ♪」



この時から先輩は明るくて、優しかった。



「入学式始まっちゃうね」

「…もう始まってます」

「彩希ちゃんってば不良?ww」

「違いますー!行こうと思ったら桜が綺麗で…」

「…俺と同じだな」

「え?」

「俺もさー、1年時桜が綺麗で見とれてさ、サボった」

「えっ!?」

「だから彩希ちゃんは俺と同じだ!」

「先輩…!」




先輩と初めて出会ったのは、



この桜の木の下。