「俺、そーゆーとこ好き」

「先輩……」

「ま、稜に飽きたら俺んとこおいで?当分彩希ちゃん以外見れない気がする」

「……先輩」

「ん……?」


ねぇ、先輩。

あたしね?

先輩がいたから色んな事乗り越えられたと思うの。

あたしが苦しいときに、

明るい先輩がいて。

あたしが泣いてる時に、

優しい先輩がいて。

あたしが笑ってる時に、

一緒に笑ってくれる先輩がいて。


あたしの側に必ず、いてくれた。


思うの、先輩。


稜をもし諦めたら、

あたしが恋に落ちるのは、

“先輩”だって。


もし稜を出会ってなかったら、

あたしの初恋はきっと、

“先輩”だって。


先輩が居なかったら、

今のあたしはいないよ。


先輩はあたしとって、


すごい素敵な人。