「しかし…」 「な…んですか…?」 「頭を打ったようで、脳にダメージを受けています。もしかしたら…記憶喪失などあるかもしれません…」 えっ…? 記憶喪失? そんなの現実に起こるの? 「でも、精神的な物で忘れるのが大半です。大丈夫だと思いますよ」 「そうですか……」 “安心”した。 “自分は大丈夫、忘れるわけない” って勝手に思い込んでいた。