「…あぁ。守るよ」
「莢姉ときっと、さよならしなきゃいけない日は来るよ」
「なんだそれ」
「…兄貴はガキだな…」
「うっせーよ」
2人が大人すぎるんだ。
俺より1つ下なのに、
こうも違うものか?
「稜ー?今日彩希ん家ハンバーグ」
「行く。」
「言うと思ったww」
やっぱり、ガキ。
ハンバーグとかガキ中のガキ。
「ブハッ…あははは!」
「翔貴にぃ?」
「兄貴きめぇー」
やっぱ可愛い奴等だな。
俺はお前たちが好きだ。
「んじゃ俺も行くかなー?」
「兄貴来んなよ!俺と彩希のラブラブtimeだぞ!?」
「…マセガキ」
「翔貴にぃ来てきて!あたしの手作りハンバーグ食べてよ」
「…彩希の浮気もん」
口喧嘩する2人がなんだか、
懐かしく見えるのは、
気のせい。
莢と俺を見てるみたいなのも………、
気のせいにしておこう――……。