「沙弥は?」 あたしは…食べれる状態じゃない 「あたしは…要らない」 「要らないって 勿体ないな! あっ!胸がイッパイで食べれねーのか? 久しぶりに会ったからさ」 佳幸がいつになく 茶化す。 「じゃあ 幹生が適当に沙弥に握ってやって!」 「よし!任せろ!」 と 、握り始め鯛や鰤を握りあたしの前に差し出した。 「3月の終わりに帰ってきたんだって!」 聞いてもないのに 佳幸が説明をする。