同い年の恋人 3



「沙弥 久しぶり」


懐かしい声で幹生が、あたしの名前を呼んだ。


幹生はあの頃のまま変わってない…


でも・・・何故?


佳幸があたしと幹生を会わせる為に ここへ誘った?


あたしのことなんて
全然思ってないという証拠


あたしは自然と涙が溢れた。


「ばぁーか!ここで泣くなよ
幹生に会えたからってさ!」


もう佳幸は完璧勘違い


あたしが泣いたのはあんたのせいなのに!


「まぁーここへ座って!」


案内されたのはカウンター


「何握ろうか?
オレがおごるからさ」


中から幹生があたしたちに聞いた。


「幹生が払うなら中トロとウニと」


と、全く遠慮なんてしない佳幸