幸いこの間、泊まりの仕事は入らず、毎日をアツシと過ごしていた。 もっといろんな事を気にすれば良かったのかもしれない。 チェックで働く前は何をしていたのか? これからどうするつもりなのか? 自分に仕事があり、それが順調に動いていたせいで気に留めることが無かった。 ただ、毎晩抱き締めてくれる手があることに……酔っていた。 そんな、今まで誰もくれなかったものをアツシがくれたから、それだけで充分だって……そう思ってしまったんだ。