決定的な言葉を聞いたのは、それからも散々代わり身に使われて、ボロボロになった後。



かつて愛していた人を、少しも似ていない私に重ね続けた結果言われた一言。



「ゴメン……やっぱり彼女の事が忘れられないんだ」



面と向かってではない。



一方的に、そう言われて電話が切れた。



一人の部屋で……私はもう立ち上がる事も出来ない。



何を期待してた?



今まで散々同じ事を繰り返してきた私が、幸せになれるとでも思った?



きっと勝手な自分への罰。



私に幸せなんてやって来ない。



傷付いたなんて思う事自体、傲慢なのかもしれない。



身代わりの人形は、用が済んだらただ捨てられるだけ……。