イマイチ、この変な空気にコントローラを持つ手が緩む。
「ヒヨリン、今週のビッグデイと言えば!?」
前髪ツンツンの不良メンバーズに問いかけられて、
ふもっと考えてみた。
「ハッ!みんな、まさか、ふんどしの日のふんどし
をどうしようかって相談なのか!?」
2月14日ってふん(2)ど(十)し(4)の語呂合せなんだよね。
ダディのこの間教えてもらったんだ!
「「「「ぶほっ」」」」
大爆笑の渦に巻き込まれた。
もちろん、ゲームで戦闘中のよっちゃんも大爆笑で
床をバシバシ叩きながら笑い転げてる。
一番酷いのはソファーのところで笑い死にそうな
ユウヤだと思う。
「な、何さ!!」
あたしの何がそんな大爆笑を生んだ!?
これが天性の才能ってやつなのか!!
「ひーちゃん、ふんどしってないよ・・・・」
もっくん、あたしはふんどし素敵だと思うよ!
「えっ?じゃあ、・・・・・」
ゴクリと息を呑む不良メンバーズに期待されている。
「に、煮干の日か!出汁を作って煮物を作ろうかしら?」
※に(2)ぼ(1=棒)し(4)の語呂合せです。
ズコッと不良メンバーズが盛大に転んだ。
「ど、どうしたの!?」
みんなで打ち合わせした設定なの!?
そ、そんなのズルいじゃないか!
あたしに内緒でそんな密約交わしてたとは
ちょ、ちょっと寂しいような・・・。
「ひーちゃん、マジで女子かよ!?」
「えっ、あたしが男に見えるのか!?
君の目は節穴だな。一度、眼科に行くことを
進めてやろうではないか。」
心外だわ!あたしは可憐な女の子じゃないか。
「日和っ!!」
ドバンっとまた音がして扉の方に視線を向けると、
サユと部屋に入って来ないで廊下で待つクルミちゃん
と彩乃ちゃんに何故かすごい頼られてる視線を送られた。
困ってる時にこそ、あたしの出番だわ!!

