ザザーっと波の音が一定に聞こえてくる


すごく落ちついて、安心できる


2人でいるって事が実感出来る音


「思い出すんだよなぁ…

お前を好きになった瞬間とか

デートして茉奈が可愛いかった事とか

お前と離れて辛かった時、とか」


ふふっ、何それ

「私の事ばっかり

涼太、私にベタ惚れだねっ」


ちょっと意地悪のつもりで言ったのに


真剣な顔して


「そうだよ。
知らなかったの?」


なんて言うんだからズルい。