「・・・おい、こっち向いてみろ」
「・・・・」振り向けない私。口元で笑いをこらえるのぶさん。

ゆったりと楽しむように北島さんが私の前に立った。

私の目線は北島さんのスーツのベルトの位置・・・より下。

腰をかがめ、私の顔をのぞき込む北島さんは、
お酒で赤くなってカモフラージュされた私の顔を見て、

「で、決まったわけ?」

ちょっと悪そうな顔をしている北島さんのその瞳は、
とても魅力的でセクシーだった。