「将来的には俺のかみさんになるけどね」
日本酒の入った「グラス」をカウンターにかたんと置いた。

っはーーーーーーーーーーー?????

何言ってんの?

「変なこと言わないでください」
「なんでお前そんな機嫌悪いの?」
しれっと聞く北島さん。

「・・・」

あのパーティーの時から私は頭のどこかでこの人を意識してしまっている。
この人を欲しいって思っている自分を一生懸命否定してきている。
なぜなら、こんな自己中でわがままな男は私とは合わないからだ。
どっちかというとジェントルマンで優しくて、いつでも私をふわりと包んでくれる心穏やかな人が合うということを、自分で分かっている。