まだ祐哉がいるような気がして、無意識に玄関を触る。 冷たい。 小さく呼吸を整える。 リビングを振り返る。 ゴクリと唾を飲み、マークがいるリビングへ・・・ 玄関の外で祐哉が背を壁につけて立っていたなんて、 気付くこともなかった。