「よし、ちょっと中庭に散歩に出よう」 はい?中庭に散歩?またこれだ。 目をぱちくりする私の手を引っつかみ、そのままあれよあれよという間に部屋を出た。 「強引な!」 「お前のほうが強引だろが」 「そんなことない!」 「かわいくねー奴だな」 「悪かったわね」 くくくと笑いながらも私の腕を放さない。 っわ!!! いきなり止まる祐哉の背中にぶつかった。 そう、いつも祐哉が先で私が後。 だから必然的に祐哉がいきなり止まれば私はぶつかるわけだ・・・