サウナは私1人だった。 熱い箱の中で大量の汗をかいた。 上半身裸で腰にタオルを巻き、 大股開きで膝に腕を置いてる女が 他にいるだろうか。 完全に、サウナ大好きおじさんの格好だ。 額から顎へ伝う汗のように、 さっきスクリーンに弾き出された名前も消えてしまえばいいのに、 どうやらそうは上手くいかないらしい。 考えないようにすればするほど 頭に引っ張り出されるその名前。 しかもこんな夜中にかけてくるんだから プライベートな電話だろう。