外国育ちのお嬢様は硬派がお好き


「平成だぞ今」
祐哉はネクタイを緩めるとワイシャツのボタンを少し外し、
畳の縁を踏み倒した。

「・・・・・」
「今度はなんだよ」何も言わない私を不思議に思う祐哉。

「変な餃子がある」
「は?!」

目をまん丸くして、私とお菓子を交互にみる祐哉は、変な餃子?
とぶつぶつ言いながら私の手からその、「変な餃子」を奪う。