外国育ちのお嬢様は硬派がお好き


「祐哉何も知らないわけ?」

「何が?」

「畳の縁を踏んじゃダメって教わらなかったわけ?」
得意げに言ってやった。

「・・・畳が痛むからだろ?んなもん知ってるけど、
いい畳使ってんだろうからそんなこと気にすることねーだろうが」

「はい、ぜんぜん違いました」

お菓子に到達した。そのお菓子を手に取る。

「昔はね、家の下から忍者が忍び込んできて、
畳の縁から刀をぶっ刺してね、
殺してたんだって。だからダメなのよ」

・・・なにこれ?