外国育ちのお嬢様は硬派がお好き


和室だ。

「和室初めて」
私は畳の縁を踏まないように半ば小ジャンプをしながら、
広い畳の部屋のど真ん中に置かれているテーブルの上のお菓子を取りに行く。

「・・・何その変な歩き方?」
不思議そうに聞く祐哉は畳の縁を踏みながらずかずか入ってくる。

「待て!」手のひらを祐哉に向けて、命令した。
「待て?」止まったけど、顔が怖い・・・