「ひとつだけいいところは、根拠のねー自信を持ってるとこだな」 「・・・」唖然として声も出ない。 「根拠のねー自信ってのは、人を育てるからそれはいいことだけどな。 あとは考えろ」 じゃぁなと言うと、そのまま静かに3つ先の自分の部屋へと戻っていった。 静まりかえった部屋に残された私は、 祐哉が言った言葉をもう一度同じように、 繰り返し言ってみた。