ハンドパワー


気になることがどうしても消えないから。


「お待たせ〜」


一通り説明を訊いてきたら納得した私。


すっきりした私は、機嫌が良くなる。


「何聞いてきた?」

「秘密〜」


充くんが訊いてきたが、言わないことにする。


だってなんか不自然だからさ。


しかもみんながあの不気味な顔見たのかもわからないから。


怖がらせないようにしないとね。


「じゃあ、帰ろうか」


「そうだね」


特に気にする様子を見せない新君は、そう切り替えす。


そしてお互いに、お別れの挨拶をして帰っていく。