ハンドパワー


「そして温秘ちゃんは部屋に入って…」

「もうやめて!!」

「え?」

「もうやめてください。
お願いだから…」


「ダメだ!
全部話すまでは拒むな」

北郷勇人に許されない。

しかも頭も痛い。

キツいよ…


「お願いだからやめ……」

私はその場に倒れ込んでしまった。



・  ・   ・    ・ ・・

起きた頃、部屋にいたのは私と北郷勇人だけだった。

渡辺貴雄はいなかった。


「おまえ、やっぱりだめだな」

「………」

言い返す気にもならなかった。


「貴雄さんなら帰ったから」

「そう…
じゃあ私も帰るね」