ハンドパワー


「やっぱりね…   でも、よかったじゃん。

私以外にもこうやって、温秘の味方になってくれる人がいてさ」

本当に嬉しい。

だってこんな思いになるって想像してなかったから…


でも・・・

私だけ楽しんでていいのかな?


前までは、笑うことさえ拒んでいたのに。


そっか!
自分が両親を殺したから、笑ってはいけないって決めたんだ。

そっか。
今私が幸せになっても、両親は喜んでくれないよ、きっと。

きっと両親は、
私が幸せにならないことで、
満足感を満たしているから。