「・・・何で・・・どこにも、いないんだよ!?」 鈴は、藤堂さんのお墓にもいなかった。 だけど、俺は諦め切れなくて・・・ 探し回った。 それでも、影一つ見当たらない。 「鈴・・・どこ・・・?」 もう、朝日は昇り切っている。 早く見つけ出さないと・・・脱走扱いされてしまう。 それだけは、避けたかった。