------ ---- -- 「クソ・・・クソォッ!!」 壬生寺の境内で、刀を振り回す人影。 そして、刀が空を斬る音と共に、嗚咽と咳の音が聞こえてくる。 澄んだ冷たい空気の中、沖田さんは刀を振るい続けていた。 わたしは、そっと桜の陰から見ている。 「何で・・・何で僕なんだ? 何で・・・もう、時間が無いんだよ・・・?」 ぐったりと座り込む沖田さん。