「・・・死ぬよ。 労咳・・・結核で、あと数ヵ月の命だよ」 そう、小さく呟く。 悔しそうに、唇を噛み締める玖於。 今にも、泣きそうな顔をして。 「ねぇ、何とか出来ないの・・・?」 わたしだって、何とかしたかった。 だけど・・・もう、手遅れなのだ。 「もう、無理だよ・・・」 何もかも、わたし達は遅過ぎた。