「そうですか」



わたしの言葉に、全てを悟ったのだろう。


沖田さんは悲しそうに微笑んで、道場を出て行った。


その・・・


前より細くなった肩が、こぎざみに震えているのを・・・


わたしは、見ていない。



あの人は、全てを抱え込む人だから。


それに、無闇に踏み込んだりしたら、沖田さんは崩壊してしまうだろう。



「睦月、歴史では沖田さん・・・どうなるの?」