「ごめん、一条・・・いや、玖於」 そして、また机へと向かう。 書けていないことが、本当はまだ、沢山ある。 玖於の前では、書けなかったことが・・・ わたしには、まだ沢山あった。 「沖田さんと近藤さんも・・・そろそろか」 筆を走らせながら、皆の未来を思い起こす。 苦しみながら死んだ人。 戦い続けて死んだ人。 そして・・・一人、武士として死ぬことを許されなかった人。