ジャリ、と背後に気配を感じた。 そっと、肩に置かれた大きな、綺麗な手。 土方・・・この人は、いつから変態になったんだ? 「声に出てるんだが」 「あ、すみません」 わたしは、肩に置かれた手を振り払うと、黙々と種を植え続けた。 爪の中にも、土が入り込む。 そんなことは、気にせずに、等間隔に穴を掘っていく。 自分の世界に入らないと、辛くなるから。 「なぁ・・・お前、辛くねぇの?」