曇っていて、今にも降り出しそうな・・・ そんな感じの空だ。 まさに、今のわたしのよう。 「ここか・・・お前と平助の秘密の場所って」 「はい。ここに来年、向日葵を植えようと思ってるんです」 そう、土方に笑いかけた。 そんなわたしを見て、なぜか土方は悲しそうな顔をする。 「・・・何でだ?」 桜の木を見上げる土方の背中は、やっぱり大きかった。