あの出来事から、数日が経った。 わたしは、今、あの桜の下にいる。 真新しい、石碑には、 【 藤堂平助 享年24 】 と、記されている。 だいぶ伸びた髪が、風でサラリと揺れた。 わたしはもう、20歳になった。 ここに来てから、4年が経っている。 懐かしい思い出から、新しい出来事。 わたしはまだ、平助君のことを・・・ 思い出に出来ていない。