「なんで庇ったりしたんですか!?」



そんなことせず、ただ逃げてほしかった。


このままじゃ・・・死んでしまう。



「おいっ、平助」


「平助!!」



遠くで固まっていた、二人が駆け寄ってくる気配がした。


二人共、蒼白な顔をしていた。


なぜなら・・・平助君からは、大量な血が流れ出ていたから。



「永倉さん、三浦は・・・?」



喉が引っ付いてしまったように、声が出ない。