わたしは、平助君に懇願した。 頬に涙が伝う。 月明かりの下、平助君はものすごく悩んでいる感じだった。 「僕が裏切り者扱いされても・・・鈴は、ずっと一緒にいてくれる?」 切なそうに聞いてくる平助君。 どうして、そんな当たり前のことを聞いてくるの? 「当たり前です!! だって・・・」 ――――あなたは、わたしが唯一恋した相手なのだから。