------ ---- -- 広間には既に、全員が集まっていた。 そっと入るが、わたしに視線が集まる。 その視線の合間をぬい、わたしはいつもの場所に座る。 そこでも、空いたままの場所が一つ。 温もりを失ったその場所には・・・いつもなら平助君が座っていた。 「・・・睦月、遅かったな!!何してたんだよ?」 そんなわたしを見てか、不自然な位の大声を出す一条。