ただの逃げだったのかもしれない。


でも、そうでもしないと・・・


壊れてしまいそうだった。



「睦月――――!! 夕餉だぞ-―――っ」



どこかで、永倉さんが叫ぶ声が聞こえた。


相変わらずの屯所。


原田さんはなぜか、もう平助君に怒っている感じではなかった。



永倉さんと、酒を飲みながら思い出話している位だし・・・